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受け止めるということ2009-02-23(Mon)
「ここの先生らは、僕らみたいな苦労してへんやろ?だからあかんねん。言葉が軽いねん。」
子ども達と対峙していると、ときどき、予想外の方向から、鋭くそして悲鳴にも似た声が届けられる。
昨日はそんな夜だった。
「玄関先で傘を折って暴れています」
そんな報告がワシの耳に届いた。
「傘を折るぐらい好きにさせといたらいいやんけ?人を傷つけない、自分自身を傷つけないという最低限の部分をわきまえて、葛藤してるんやろ?」
勤め始めて2年目、3年目の若い職員達には、ピンと来なかったらしい。
「でも・・・これ以上暴れられたら・・・」
「じゃあちょっと話を聞いてくるわ」
彼の部屋を訪れた。
すでにワシが出てくることを予想していた彼は、威圧的な態度でワシを牽制する。
何しに来たんや?ワシに向けられた彼の一瞥がそう訴えてきた。
ほのかに残るたばこの匂い
「大きな声を出してたやんけ?よう聞こえてたわ」
「しばらくこの部屋にお邪魔するわ。今夜はお前とゆっくり付き合うつもりをしてんねん。話したくなったらいつでも聞くで」
そのまま時が止まった。
ワシの存在をあえて無視し、頑なにガードを張り巡らせている。
単行本をパラパラめくり、コタツに入れた足を絶え間なく揺さぶりながら、静かに時間だけが経過していった。
不意にカッと見開かれる瞳
ジッとワシの様子を観察している。
それを黙って受け止め、その後の言葉を待つ。
10分、20分・・・
やがて彼は語り始めた・・・
子ども達は、いつでもどこでも、常に大人(周囲)から認められたいという気持ちを持っている。
自分だけを向いて欲しい
自分の存在を確かめるために、時には、その場に適していない逸脱した行動を取ってしまうことがある。
そんな時
それを目撃した大人はどんな風に行動すればよいのだろう?
優しく諭すことが良いの?
厳しく指導することが良いの?
・・・答えは・・・分からない。
でも、ヒントはある。
「付き合ってくれてありがとう」
傘を折って暴れまくった彼は、最後にポツリと言葉を漏らした。
ポチッと協力してね♪


Fc2blog - ジャンル:日記 » テーマ:ひとりごとだよ。独り言。(-?ゝ-)ゞ
Comment
○HORI-Gさん
そうそう。
話せばみんないい子ばかりですよ。話すまでがとても大変ですけど(^ ^;;)
一瞬でも、心の回線がつながれば良いのなと思って、子ども達と日々格闘しています。
この話を嫁にしたら・・・
自分の子どもに言われんようにせんと・・・と深イイコメントが返ってきました(苦笑)
自分はまだまだ子供です。
喜怒哀楽がすぐに出てしまいます。
だから調子に乗って走っていたら
捕まりました。(涙
あぁ~いつでも平常心でいられるよう努力せねば・・・
2009-02-23 22:55 | URL | ゴリ [ 編集]
風追い人さんのお仕事って、自分が強くないとできないやろな~って思います
hanaみたいに瞬間湯沸し器みたいな人間じゃできない・・・
人を受け止めるのって、難しいし受け止めたあとどうしてあげるのがいいのか・・・
周りの大人の一言で、素直になれる子はいっぱいいるのにね
2009-02-23 23:22 | URL | hana [ 編集]
○ゴリさん
またやっちゃったんですか?(^ ^;;)
やっぱり、ねらわれてますよ?
GPSが取り付けられてるんとちゃいますか?(笑)
2009-02-24 13:22 | URL | 風追い人 [ 編集]
○hanaさん
受け止めた後の事は考えてませんよ。
答えは自ら見つけ出すものと思っていますので(^ ^)
しっかりと話を聞いて(聴くという表現が良いかも)もらっているということが相手にも伝われば
ただそれだけで良いと思います。
ワタシも内面的には瞬間湯沸かし器ですよ。
仕事中は随分押さえ込んでいますけどね(苦笑)
2009-02-24 13:25 | URL | 風追い人 [ 編集]
ゴリさんより、~が一個多い教祖です。
こんなアホなコメントしてますが、これでも2児を持つ、おとうちゃんです。(笑)
今回の風さんの記事は・・・・深いですな。いやっ、実に深いっ!深すぎて溺れてしまいそうです!
冗談ヌキで・・・「答えは・・・分からない。」
結局、そうなりますよね。
私なんか、子供より我がままなんで、子供達に舐められまくってます。(^^;)
ここに風追い人さんへの1,000のコメントがあっても、あーそうですかで終わり、現実の現場でのスキルとしては何の役には立たないでしょう。正に現場はバトルフィールドです。相手に何の障害もない場合、こちら側の魂を鍛え、相手の魂に語りかけるしかありません。バイク道がその一助となるかどうかはバイク乗りにかかっています。
わたしは子供がいないんだけど、以前スポーツをしていて周りに何人かいました。
対等で話そうとすると、向こうもきちっと敬語を使う。
一人前として見てあげるのが大事なんだなと感じました。
本文2行目。 …とても重い言葉ですね。
仕事関連の記事を拝見させて頂いた限り、年端もない子達からの言葉と思っておりますが…
一部の大人たちによる、押さえ込んで反発され…反発されるから更に押さえ込むの繰り返しでは「認められたい」、「もっと自分を見て欲しい」という心の奥底の本心は満たされることはないですもんね…
人間の人格形成にもっとも大きな影響を与えられると思う外部的要因。 …自我が強くなり周囲と自分自身の変化を敏感に感じ取る思春期。
本格的な集団生活が始まる小学生の頃からこの時期を終えるまでに尊敬出来る人との出会いがあればその子の今後に良い影響があると思います。
記事の子にとって風追い人さんがそうであれば良いですね。
コメントを頂いた皆さんへ。
こんな内容の記事について、コメントを入れようと思い行動して頂いたことを嬉しく思います。
児童虐待の問題は、ようやく社会全体の問題として取り上げられ始めましたが、一般的に見ればその最前線の状況は未だベールに包まれているかと思います。
私のブログを通して、今よりほんのちょっと、児童問題・家族問題に感心を持って頂ければ記事を書いた甲斐があるというものです(笑)
○sukedaiさん
時々、私が放つ一撃に溺れて下さい(笑)
そして、「参りました」という証に、ステッカーを下さい。
バイクには決して貼りませんけど(笑)
○びわ湖を望むライダーさん
コメントが禅問答みたいでよくわかりません(笑)
でも、雰囲気は伝わってきます。
ボチボチやって行きますね。
・・・ってそれより、TDM?新車ですか?
○華子♀さん
そうそう。人として対等に接することが大切なんですよね。
大事なことを教わりました。ありがとうございます(^ ^)
○たついち朗さん
今回のこの記事に関して言えば、高校生男子との一場面ですよ。
私の勤める施設で暮らしている子ども達は、下は2歳から上は18歳までです。
毎日毎日色んなことが起こりますが、基本的には楽しく過ごしています。
ときに、記事にあるように、「毒」を体から発散させてあげる必要があるんですね。
そういう場面では、子ども達は一個人として全力でぶつかってくるのです。
さて、それを受け止める側は・・・
そんな答えのでないことを考えて記事を書いてみました(^ ^)
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うーん・・・難しい年頃なんですね~。
それを受け止める度量が本当は親に持って欲しいですね。
でも現状でそこにいる子達の親であり兄貴である風兄さんが、どんと受け止めてあげるから最後の一言があるんでしょうね。
話せばみんなほんとはいい子なんですよね。
お疲れ様でしたm(__)m
2009-02-23 21:20 | URL | HORI-G [ 編集]